楽しいことだけでいい、そのあと全部潰れても

わたしには帰るところはないけれど東京にいる意味だってない

どこにだって行けるのに、どうして東京にいるのかわからなくなるね

夜行バスで田沢湖まで

今年も、わたしの地元の大人たちが面白いことをしようって駆けずり回ったハイコーフェスに行って来たよ

主催の進藤さんの計らいで会場までの送迎をしてもらえて、今年は初めから最後まで見られた！

去年、大森さんが初出場したのをきっかけに遊びに行ったのだけどほんとうにこれにかける大人たちの思いとか、手間とか時間とかそういうのに胸を打たれる

秋田は雪が降ったら何にもできないから雪が溶けると同時にこの日に向けて準備を始めるそうで、面白いことをしようって真剣にあーだこーだしてる大人たちがこんなにいるんだと思うとわたしの育った街も捨てたもんじゃないなって誇らしく思えた

大森さんをブッキングするくらいだし進藤さんの音楽の趣味はわたしの好みとも良い具合にマッチしていて、大森さん目当てで行っても結局他のバンドに惹かれて好きが増えていく

今年はミラーボールズと白い汽笛と鈴木実貴子ズがいいなって思った

去年知ったレテパシーズと古宮夏希さんは今年も出ていて嬉しかった

”水飲み場の虹を僕は今も作っています

それを仕事にできないのが今一番の悩み”

”さんざん笑って作ったあんな夏の一日は

いつでもまた作れるからためらわず壊そうぜ” って歌詞が好きなので、僕のレテパシーズのハローグッバイファックユーって曲が聴けて嬉しかった

世界一美味しい給食は今年もちゃんと世界一美味しくて、でもわたしは今年も一人だったからこの給食世界一美味しいよねって誰とも分かち合えなかったのが残念

進藤さんは一番忙しいはずなのにわたしが一人だからかずっと気にかけてくれて、進藤さんの奥さん（こーちゃん）も給食のお仕事が終わって最後のレテパシーズのライブの時はさりげなく隣にいてくれた

進藤さん夫婦のお子さん（さんちゃん）とは今年もなかなか仲良くなれなかったけどおみくじくれたのが嬉しかった

さんちゃんが着ぐるみ着て大森さんと入場してきたのすごい可愛かったよ

去年も今年も大森さん目当てで行ったけど来年は大森さん出ようと出まいと絶対また行きたいなと思う

また進藤さんたちに会いたい、あの雰囲気を味わいたい、あそこがその日世界一で一番面白いところだと本気で思えるから

わたしは地元だから少し贔屓目に見てしまうけど東京から同じように大森さん目当てで来てた人たちも、感動したって話してくれててわたしが企画したとかじゃ全然ないのに嬉しかった

進藤さんのブログとかも楽しみに読んでるのだけど、幸せってこういうことだなって思う

派手な暮らしや豪勢な食事なんて必要なくて（そりゃあたまにあれば飛んで喜ぶけど）ほんとは好きなひとと毎日おはようおやすみをして一緒のテーブルでご飯を食べる、それが一番の幸せだなって改めて思ったよ

進藤さんのブログに、

『本当に本当にやり尽くした感がある夏だったので”子供がいるのに好きな事ばかりして”とか”子供がいるんだから我慢しなさい”とか”子供が可哀想”とか”大人になれ！”とかまあそれなりに言われる訳ですが好きなことを我慢すれば大人になれる訳じゃないしこんなに楽しそうなさんちゃんが可哀想な訳ないだろって

いつもそんな風に思っていますので

ボクもこーちゃんもさんちゃんも

みんな可哀想じゃないから可哀想って言わないでね

約束ね』

っていう文章があって、あぁ、やっぱりこの人たちが大好きだと思った

みんなちゃんと幸せだよ みんなちゃんと幸せだから可哀想なんて思わないで

良い写真

わたしに帰る理由をくれてありがとう

また来年、夏の終わりに