旅をするなら

(無駄に長い……)

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ハイコーフェスのあとはホテルに泊まった 夜行バスで寝られなかったのでホテルのふかふかのベッドで死ぬほど寝た
ホテルのベッドってなんであんなに気持ちいいのー
シーツに足を入れたときの冷たくてさらさらしてる感じ忘れられない
チェックアウトしたあとは去年のハイコーフェスで仲良くなったふみこさんにまた迎えに来てもらって湯沢のカフェに連れて行ってもらった
そこは蔵を改造したカフェで、木の香りが体いっぱいに入って来て最高だった
こんなおしゃれなカフェ、東京にもありそうなのに女子会中のおばさま方から飛び交う秋田弁に笑ってしまった
キーマカレー美味しかったな デザートの牛乳プリンも黒蜜ときなこがかかってて幸せの味だった
ふみこさんとバイバイしてからは駅でレンタサイクルをして、一人地元をふらふらした
まずは8月に行けなかったおばあさんとおじいさんのお墓参り
一人でお墓参りするの初めてだったので結構本気で泣いてしまった 恥ずかしー
ふたりが生きてた頃わたしはきっとかわいくない孫だったから、一年に一回くらいしかこうやって手を合わせることは出来ないけど忘れたくないのです
そのあとは小学校を見に行った
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小5で転校して、高1で戻ってきたとき初恋の人と久しぶりに連絡をとってsum41のCDを借りた思い出の場所(笑)
それをきっかけに邦楽バンドにも興味を持つようになったので彼には感謝している…
そのあとは小さい頃からお母さんと通ってた横手城のふもとにある喫茶店まで
横手城は山の上にあるので75度くらいあるでしょってくらいの坂道を自転車押しながら一歩一歩登る
秋田に住んでた頃もこうして何回か遊びに行ってたけど、明らかに体が重いしちょっと進んだだけで息があがる 体力なくなったなぁ〜
そうしてなんとか山を登り終えて、息を整えてからお店のドアを開けた
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変わらない店内にホッとしてたら蘭子?蘭子なの?ってそこの喫茶店を営んでるご夫婦(お母さんの友達)が気付いてくれて、よく来たねーって歓迎してくれた
顔を見ただけで気付いてもらえて正直それだけで泣きそうになってしまった
ふたりともしわが増えたし少しほっそりしてたけど、全然変わってなくて嬉しかった
夏になるといつも食べてたいちごミルクのかき氷を頼んだ
氷もガリガリだしいちいち頭キーンってなるし何回食べてもボロボロ氷を落としてたけど、最後まで綺麗に食べられるようになった
わたしが頼むときはいつも練乳多めにしてくれてたのも変わってなかった
わたしにとっては特別なかき氷
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そのあとは最近のこと、お母さんのこと、父親のこと、妹のこと、たくさん話して次来るときはちゃんと連絡しなさい!ホテルなんかじゃなくてうちに泊まりなさい!って言ってくれた
また帰る理由が出来て嬉しかった
名残惜しかったけどレンタサイクルの時間制限もあったのでふたりにバイバイして、来た道を戻った(息切れしながら登った坂道は下りだとあっという間でなんとも虚しい気持ちになった)
自転車返却まで残り時間30分ほどだったけどケーキ屋さんで働く友達に会いにせっせと自転車をこいだ
そこのメロンパンは有名で、いつも夕方になると売り切れてしまうのだけどその子が蘭ちゃんの分!って取り置きしておいてくれた ありがとう〜
サラッと、ほんとにサラッとだけど会えて嬉しかったしあんなに少しの時間でもわたしに会えたことを全身で喜んでくれて嬉しかった 
自転車を無事返却して、今度は徒歩で実家があったところまで散歩しに行った
わたしの住んでた街は、近くに大きな川が流れていていつもそこに夕飯の後散歩に出かけていた
向こう岸まで友達と手をつないで渡った川とか、自転車で転んだ坂道とか、ラジオ体操した広場とか、全部がここに詰まっていて鼻がツーンとした
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30分くらいで帰ろうと思っていたのに、うろうろ散歩してたら1時間半も経っていてびっくりした 思えばわたしは昔からこの場所が好きだった 
春は原っぱで白詰草の花冠を作って夏は毎日のように川遊びをして秋は枯葉を踏んでその音を聞いては胸が高鳴った 冬は坂道に積もった雪でそり遊びをした 
ここにいるとこんがらがったあれやこれやがスーッと元に戻るような気持ちになった
夕日も沈んで夜になったところで駅まで戻ってバスの時間まで温泉を楽しんだ
いつもは友達に車であれこれ連れて行ってもらうのだけど、それだとどうしても遠慮してしまうし今回は一人でこの街と対峙する時間がとれてほんとによかった
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なんにもないけどわたしはこの街が好きだしこの街で毎日泣いて笑ってしてたわたしのことをとても愛おしく感じた

少しずつ、色んなことを許せるようになりたいね